情報処理推進機構(IPA)は5月24日、IT人材に関する調査報告書『IT人材白書2012~行動こそが未来を拓く 進むクラウド、動かぬ人材~』を発行した。この連載では、調査結果を抜粋しながら、ITpro読者にとって特に重要な話題を解説していく。 第1回の今回は、IT企業そしてユーザー企業におけるIT人材の「量」と「質」、この両方に対する過不足感について見てみよう。 IT企業で強まる「量」の不足感 最初に、IT企業におけるIT人材の「量」と「質」に対する過不足感の調査結果を紹介しよう。 調査ではIT企業に対して「御社では、事業戦略上必要なIT人材を、現在、十分に確保できていますか。『量』と『質』の両面における御社の人材の過不足感として、当てはまる番号に○をつけてください」と質問している。選択肢は、「大幅に不足している」「やや不足している」「特に過不足はない」「やや過剰である(削減や職種転換など