週刊新潮をめくっていて、思わず、うぁっとうめき声を上げてしまった。記事ではない。広告だ。芹沢光治良の「神の微笑」が文庫化されるのだ。 私は単行本はどしどし文庫になるべきだし、良書は文庫として若い人に提供すべきだと思う。この本だけは文庫にしちゃいけないなんって本は存在しないと…思っていた。が、ある。これだ。「神の微笑」だ。この本は、このまま歴史の彼方に奇書として消えていって欲しかった。でも、文庫で出ちゃたんだ。新潮社、本気か。いわく「芹沢文学の集大成、九十歳から年ごとに書下ろした生命の物語“神”シリーズ、待望の文庫版」。 世の中に危険な本と呼ばれる本は多いが、本当に危険な本というのは少ない。が、これは、危険物だぞ。知らねぇぞ、俺は、とかいいつつ、こうなっちまったらしかたないだろうと思う。爺ぃファンタジーという独自分野(そんなのあるか)でこのくらい面白い本はない。私はシリーズ全巻読んで、その毒
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