1月4日の朝日新聞でアントニオ・ネグリのインタビュー「新しい民主主義」が掲載されている。 ネグリは欧州危機についてつぎのように語っている。 欧州が危機から脱出することができても、その時欧州はもはや欧州ではなくなっている。 戦後の欧州は福祉が進み、人権が尊重される高度な市民社会だった。 だが、危機から脱出したとしてもすべてが、あらゆるレベルで縮小するだろう。 なかでも懸念するのは、民主的な権利、とりわけ労働者の権利が縮小されることだ。 ストライキ権が制限され、福利厚生が削減され、労働時間が長くなり、男女の雇用格差が広がる。非正規雇用など不安定な労働形態はさらに横行するだろう。 50年、いや100年、逆行してしまうだろう。 すでに貧困が広がっているのがその予兆だ。イタリアでもフランスでも貧しさを肌で感じる。欧州全体が不安定な状態になっている。 今日の世界的危機は「新しい民主主義」によってしかは
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