MotoGP2022年第14戦イタリア・サンマリノGPで、現役最年長選手のアンドレア・ドヴィツィオーゾがレース活動に終止符を打った。シーズン半ばでの引退は異例だが、ある意味では、何ごとも理路がハッキリしている、非常にこの人らしい幕の引き方にも見える。 2020年限りで8年間在籍したドゥカティファクトリーチームを去ったドヴィツィオーゾは、21年は休養期間に充て改めて22年の再開を目指す、と話していた。ところが、21年のシーズン中に複数の選手たちがチームを移る事態が発生し、その影響でヤマハサテライトチームにぽっかりと空席ができることになった。そのシートを埋めるに格好のライダーとしてドヴィツィオーゾへ白羽の矢が立ち、9月半ばのサンマリノGPで復帰。しかし、ヤマハのマシン特性と自らのライディングスタイルの合わせ込みに苦労が続いた。そして、思うような成績を残せないまま、1年後にその同じサンマリノGP