中国不動産会社、社債償還できず 恒大は取引停止続く 2021年10月05日17時56分 香港証券取引所の建物の前を歩く人々=4日、香港(EPA時事) 【北京時事】中国不動産開発会社の花様年控股集団は4日、社債の償還ができなかったと発表した。同業の新力控股集団も債務の返済が滞るなど、経営危機に陥っている大手の中国恒大集団と合わせ、不動産業界の苦境が鮮明になっている。 【解説】破綻危機 中国の不動産大手・恒大集団とは? 香港証券取引所は4日、恒大の要請に応じて、同取引所に上場する恒大株の取引を停止。5日も停止が続いた。同社は資金繰りが逼迫(ひっぱく)する中、資金調達に向けて保有資産の切り売りを急いでおり、傘下の不動産管理会社・恒大物業集団の株式を売却するとも伝えられている。 恒大は先月23日と29日に期日を迎えたドル建て社債の利息計1億3100万ドル(約145億円)が支払えなかったとみられる。