記事中で重要な位置づけにある「一膳飯」という言葉ですが、「一膳飯」には3つの異なる意味があり、混乱を招く原因となっています。 現在ネットで検索すると、3つの意味のうち「2.枕飯としての一膳飯」が主にヒットしますが、記事中の一膳飯はこれとは異なる「1.デタチの膳としての一膳飯」ですので、注意が必要です。 1.デタチの膳としての一膳飯葬式の際に、参加している近親者(生者)が死者とのお別れの際に食べる一膳の飯のことをいいます。死者にお供えするのは2.の枕飯としての一膳飯であり、同じ言葉「一膳飯」でも意味が異なります。 両者とも葬式と関連するためこの2つは混同されがちですが、食事の際には必ずおかわりをしなければならないという一膳飯のタブーに関連するのは「1.デタチの膳としての一膳飯」です。 文中に引用した民俗学者瀬川清子の説明です。 瀬川清子『食生活の歴史』お読みになればわかるとおり、一膳飯のタブ