こんにちは。田原です。 前回はboostライブラリに含まれるスタック・トレース機能の基本的な使い方を解説しました。前回の使い方は通常のコンテキストで使用できます。しかし、スタック・トレースはもっとクリティカルなコンテキストでも使いたいです。特に「ぬるぽ」などの不正メモリ・アクセスが発生した時がその筆頭と思います。これはSIGSEGV等のシグナルで捕まえることができますが、このシグナル・ハンドラーのコンテキストはかなり特殊でできないことが盛りだくさんです。その中でのスタック・トレースのとり方について解説します。 1.まずはboostのドキュメントから Handle terminates, aborts and Segmentation Faultsにシグナル発生時のスタック・トレースのとり方が解説されています。 ポイントは、シグナルは非同期に発生する「割り込み」処理なのでスタック・トレースの