ブックマーク / www.moguravr.com (15)

  • この滅びかけている世界で、わたしたちが写真を撮る理由 『Umurangi Generation VR』が映し出す現実を見つめて

    この滅びかけている世界で、わたしたちが写真を撮る理由 『Umurangi Generation VR』が映し出す現実を見つめて 世界の終わりの空とペンギン (編より:カモメ) 赤くはないだろう、とまずおもう。最初のステージでの空は、青い。 タイトルに含まれる「ウムランギ」とは、マオリ語で「赤い空」を意味する語だとストアの説明文には書いてある。にもかかわらず、空は澄み切っている。むしろ、赤いのは夕陽に照らされる海であり、そびえ立つビル群だ。 (編より:ニュージーランドらしいです) あなたは物言わぬ3名の人物(ひとりは踊り狂っている)とどこかのビルの屋上にいて、ペイントアートだらけのその場所から赤い街を見下ろしている。空には鳥たち。カモメたち。屋上の一部はなぜか浸水していて、仏頂面のヒゲペンギンが浸かりながらどこか遠くを見つめている。 (編より:ヒゲペンギン) あなたの仕事は配達員だ。し

    この滅びかけている世界で、わたしたちが写真を撮る理由 『Umurangi Generation VR』が映し出す現実を見つめて
  • 記憶の断片から継承され、無限に再現される「九龍城」という魔窟について【VRChatワールド​​探訪】

    Home » 記憶の断片から継承され、無限に再現される「九龍城」という魔窟について【VRChatワールド​​探訪】 記憶の断片から継承され、無限に再現される「九龍城」という魔窟について【VRChatワールド​​探訪】 狭い路地にあやしげなネオンサインが雑然と乱立している。路地は細い別の路地へと枝分かれし、どこにつながっているかもわからない。迷うために設計されたような空間、失踪するために歩くような街だ。 散策していると位置感覚が狂い、気がつけば最初のいた地点のようなそうでないような場所に戻っている。 ワールド紹介文にはこうある。「かつて存在していたかもしれない九龍城をここに。​」 (九龍-kowloon- by Miyakawa Aoi) 九龍城砦は香港に実在したスラム街だ。イギリスの植民地となった香港一帯において例外的に中国(当時は清朝)側の管轄として残されたものの、日軍の進駐と終戦に伴

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  • わたしたちには無意味で苦痛に満ちた「労働」を与えよ【VRChatワールド​​探訪】

    わたしたちには無意味で苦痛に満ちた「労働」を与えよ【VRChatワールド​​探訪】 刺し身とタンポポと修道院 その仕事は実在する。 パックの刺し身の上にタンポポをひとつ乗せる。やさしく、舞わせるように、落とす。早すぎても遅すぎてもいけない。形にはこだわらなくてもいい。きれいに真ん中へ落とそうが、パックのはじっこに落とそうが、不在の工場長は気にしない。 タンポポをひとつ乗せるたびに、ベルトコンベアの上に表示された仮想口座に0.5チップが 振りこまれる。 ここ、刺し身タンポポ工場こと「刺身の上にタンポポのせる仕事が始まるおUC⁄ sashimi tanpopo」(By __sliver)では、この積み上がった数字があなたの価値だ。 積み上げた給金をどう利用するかというと、ほら、そこに入場料30チップのゲートがある。その向こうにはゆったりとしたソファと芳醇な香りを放つワインが用意されていて、透明

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  • 帰りたい 家はない 道はどこにもつづいていない【VRChatワールド探訪】

    帰りたい 家はない 道はどこにもつづいていない【VRChatワールド探訪】 記憶にない懐かしい帰り道、居所のない家 Starry Night – by Snodge https://vrchat.com/home/launch?worldId=wrld_e137dde6-fa28-4781-9949-28e4c738462d 寒い。つらい。帰りたい。 だが、帰れない。なぜなら、ここは自分の家だから。 それでも終点を越えて帰りたい。 この願いを叶えてくれるワールドは、ないか。 「Starry Night」は行き場のない願いに帰り道を用意してくれる。針葉樹に囲まれた明け方の舗装路に、電柱の街灯がほのあかるい。ひんやりとしていて、静かだ。 こんな帰り道は記憶にない。でも帰っている感じがする。懐かしいどこかへ戻っているような心地になれる。 帰り道といえば、わたしの故郷にはよく妖怪が出た。ぺとぺとさ

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  • 天国への階段から落ちる、落ちる、落ちる……「落下」による救済の方法【VRChatワールド探訪】

    天国への階段から落ちる、落ちる、落ちる……「落下」による救済の方法【VRChatワールド探訪】 >> 恩寵とは、下降運動の法則である。 ーーシモーヌ・ヴェイユ「重力と恩寵」 << VRChatで穴を見つけたら、とりあえず入ることにしている。 隠れるためではない。 落ちるためだ。 「Jacob’s Stairs」(by PhysisKITE)は天国に通じている。 見上げればわかる。円筒状の建物の内部、天井ではファンのようなものが回っていて、その隙間から青白く幻想的な光が射し、罪深いわたしたちのアバターを洗ってくれる。 建物の内側に金属質な螺旋階段がはりついている。登ると天井の間近まで届く。 ワールド名の元ネタである「ヤコブの梯子(Jacob’s Ladder)」は旧約聖書のエピソードだ。ヤコブというひとがいろいろあって夢を見る。その夢では天を摩するほどに高い梯子(一部訳では階段)があって、天

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  • 【コラム】VRChatの「狭い部屋」 知らない誰かの自宅を訪ねる

    ーー勇気を出して、旅に出よう。ーー恋人に振られたり友人と疎遠になったりして、人間の狭量や背信から離れようと家に籠っているひとたちよ、皆わたしについてきたまえ! 世界じゅうの不幸な者たち、病める者たち、退屈している者たちよ、みな来たまえ! ーー不精者たちもいっせいにたちあがるのだ! そして、何か不実な目に遭って退役や隠遁しようといった陰気な考えをめぐらせている者たち、閨房の中で一生ひとづきあいをしないと決めた者たち、心優しき一夜の隠者となった者たちも、ともに来るのだ。わたしを信じて、そんな暗い考えは捨てよう。楽しむためのひとときを捨てても、賢くなるためのひとときを得ることにはならない。わたしの旅についてきてくれ。ローマやパリを見たという旅行者たちを道すがら笑いながら、のんびり歩いてゆこう。ーーわたしたちを阻むものは何もない。喜んで空想に身を任せ、そのきままに連れてゆくところ、どこへでもついて

    【コラム】VRChatの「狭い部屋」 知らない誰かの自宅を訪ねる
    barringtonia
    barringtonia 2022/10/20
    "関西圏におけるクオリティペーパーである『デイリー・スポーツ』紙によると"
  • なぜ我々は「ORGANISM」に心奪われるのか? VRChat史に残る衝撃をSF作家と書評家が語り尽くす

    Home » なぜ我々は「ORGANISM」に心奪われるのか? VRChat史に残る衝撃をSF作家と書評家が語り尽くす なぜ我々は「ORGANISM」に心奪われるのか? VRChat史に残る衝撃をSF作家と書評家が語り尽くす VRで、私たちは何を見ているのだろう。 旅行で知らない土地へ行ったけれど、どこかで見た気がする。逆に、馴染みの場所へ足を運んでも、ふと目を離した瞬間、一度も来たことがないような気さえしてくる。デジャヴめいて、私たちの中には存在しない、「場所」をつくったひとびとの時間の痕跡。空間の幽霊。それこそが「見たことがないはずなのに、懐かしい」というあの感情を、遠くから呼ぶ……。 VRChatのワールド「ORGANISM」はまさにそんな空間だ。クリストファー・ノーラン「インターステラー」のような情景。広大なリミナル・スペース。「かつてのロシア」的なモチーフが散りばめられた巨大なオ

    なぜ我々は「ORGANISM」に心奪われるのか? VRChat史に残る衝撃をSF作家と書評家が語り尽くす
    barringtonia
    barringtonia 2022/08/12
    “本記事では、SF書評家の橋本輝幸氏とSF作家の千葉集氏を中心に、この謎に満ちた「ORGANISM」を縦横無尽に語り尽くす”
  • 実在しないVTuberの生配信切り抜き動画を投稿し続ける謎のチャンネルに注目

    実在しないVTuberの生配信切り抜き動画を投稿し続ける謎のチャンネルに注目 3月21日(月)『「桜の木はセーブポイント」説を唱える鶴巻いずみ』という動画が投稿されました。社畜系VTuberの鶴巻いずみさんが自宅のインターネット速度の遅さを視聴者に語るという、一見はよくある生配信の切り抜き動画のように見えます。 しかし、鶴巻いずみというVTuberのYouTubeチャンネルやTwitterアカウントは検索しても表示されません。さらに切り抜き動画を視聴し続けていると、現実の出来事とい違うようなエピソードが披露され、徐々に違和感が増していきます。 また鶴巻いずみさんのアバターの衣装が変わる度に、話す会話の中身が何故か全く違ったものとなっていき……。会話の中身と画面のとある部分に気づくと、この配信で何が起きているのか想像できるようになっています。 この動画を投稿したのは、「(実在しない)切り抜

    実在しないVTuberの生配信切り抜き動画を投稿し続ける謎のチャンネルに注目
  • 「左手に盾、右手に魔法」の興奮をこの手で! VRアクションRPG「ルインズメイガス」を体験

    「左手に盾、右手に魔法」の興奮をこの手で! VRアクションRPG「ルインズメイガス」を体験 今春発売予定のVR魔法アクションRPG「RUINS MAGUS ルインズメイガス」。日発の大作VRRPGを目指して開発され、クラウドファンディングでも950万円以上を集めた話題作ですが、今回はその体験版レビューをお届けします。 内容は魔法使いとなって王道のファンタジー世界に飛び込み、遺跡に秘められた謎の解明に挑むというもの。体験版ではチュートリアルと街の探索、最初の遺跡ステージを遊ぶことが出来ました。 VRで体感する「カッコ良い魔法バトル」! 左手の盾で敵の攻撃を防ぎつつ、右手で魔法を繰り出してのバトル。右手をグッと握ると魔法がチャージされるので、照準で敵を狙って発射! 魔法は直進する「ファイアーボール」に、小さな火炎玉をまき散らす「モロドフ」。そして自分の周りを雷で一気に吹き飛ばす「サンダードー

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  • 人間の能力を拡大する「人間拡張」は人を幸せにするのか?【CEDEC2021】

    人間の能力を拡大する「人間拡張」は人を幸せにするのか?【CEDEC2021】 CESA(一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会)が主催するゲーム開発者向けイベント「CEDEC 2021」が、2021年8月24日から26日にかけて開催されました。記事では3日目に開催された基調講演「Human Augmentation:人間拡張がもたらす未来」について、XR(AR/VR/MR)に関わりが深い部分を中心にレポートします。 登壇者は東京大学情報学環教授/ソニーCSLフェロー・副所長の暦純一氏。氏は講演の中で、近年注目されている「ヒューマンオーグメンテーション(Human Augmentation、人間拡張)」について、その技術動向と社会に与える影響を事例紹介をまじえつつ解説しました。 人間拡張(Human Augmentation)とは何か 人間の能力をテクノロジーによって増強・拡張

    人間の能力を拡大する「人間拡張」は人を幸せにするのか?【CEDEC2021】
  • なぜVRChatのクラブワールド「GHOSTCLUB」は世界中のユーザーを引きつけるのか?

    なぜVRChatのクラブワールド「GHOSTCLUB」は世界中のユーザーを引きつけるのか? VRChatには2018年から継続的に運営されている「GHOSTCLUB」というクラブワールドがある。毎週火曜と土曜の深夜にだけオープンされ、世界中のさまざまな場所からユーザーたちが集まっている。 「GHOSTCLUB」へのアクセスは少し特殊だ。誰もが参加できるPublicワールドとしては公開されていない。公式サイトに記載されているDiscordサーバーに入場し、注意事項に同意後、とあるVRChatアカウントにフレンド申請を送信する必要がある。その後、Discordのスレッドでスケジュールを確認し、イベント中にのみ入場可能。ワールドに入る直前にも注意事項への同意確認があり、それに同意後アクセスできる。 中に入ると、目の前にボックス型の公衆電話が現れる。着信音が鳴り響いていて、近づいて受話器を握る。一

    なぜVRChatのクラブワールド「GHOSTCLUB」は世界中のユーザーを引きつけるのか?
    barringtonia
    barringtonia 2021/09/22
    ユーレイゴスとは関係ないのか
  • ドワンゴの「VR授業プログラム」で学びは変わるのか 実際に体験してみて分かったこと

    ドワンゴの「VR授業プログラム」で学びは変わるのか 実際に体験してみて分かったこと 2021年4月7日、角川ドワンゴ学園 N高等学校(N高)とS高等学校(S高)が、4月からVR技術を活用したプログラム「普通科プレミアム」を開始した。受講対象の生徒数は約4,000名で、新入生の約4割が選択。現時点でVR授業は2,341が用意され、全体の33.5%をVRで受講できるそうだ。 この授業プログラムは、自宅にいながら日々の学習をVRで受けられるというもの。受講する生徒の自宅にはFacebookのVRヘッドセット「Oculus Quest 2」が配布され、いつでも各講座にアクセスできる。 VRデバイスを活用しての高等学校教育プログラムは他に例がない。はたして、このプログラムで生徒側はどのような授業を受けられるのだろうか? 取材した綾瀬キャンパスでの体験をもとに紹介しよう。 ベクトルや細胞膜など、バー

    ドワンゴの「VR授業プログラム」で学びは変わるのか 実際に体験してみて分かったこと
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    barringtonia 2021/04/15
    現時点でのメリットはともかく、他の生徒の挙動が擬似同期的に(ニコ動のコメントのように)再生されるのはアイデアとしては面白い。
  • 【徹底比較】VRヘッドセットを“今”買うならオススメはどれ?

    【徹底比較】VRヘッドセットを“今”買うならオススメはどれ? 一体型のOculus QuestやPC接続型のOculus Rift Sなど、様々なVRヘッドセットの出揃った2019年。“今”VRヘッドセットを買うならどれがオススメか、Mogura VR News / MoguLive編集長のすんくぼと、編集部の水原由紀が対談形式で語りました。 目次 1. 最新VRヘッドセット・Oculus Questはやはり強かった 2. Oculus Rift Sの手軽さ、VIVEの拡張性、Windows MRは? 3. PSVRは独自コンテンツが豊富、次世代機にも期待 4. 今後発売予定のVRヘッドセット、Valve IndexやVIVE Cosmos 5. 結論:VRヘッドセットを“今”買うならこれだ! 最新VRヘッドセット・Oculus Questはやはり強かった 水原: まず、一体型VRヘッドセ

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  • フィクションの中のVR Archives

    篠房六郎がVRと心の救済を描いた2作品『空談師』『ナツノクモ』-フィクションの中のVR【第9回】 業界動向 2016.05.28

  • 「VRで彼女を作っているのですが、なかなかリアルになりません…どうすればいいの?」〜白井博士のVRおもしろ相談室 第1回〜

    Home » 「VRで彼女を作っているのですが、なかなかリアルになりません…どうすればいいの?」〜白井博士のVRおもしろ相談室 第1回〜 「VRで彼女を作っているのですが、なかなかリアルになりません…どうすればいいの?」〜白井博士のVRおもしろ相談室 第1回〜 この度、「VRおもしろ相談室」なる連載を担当させていただくことになりました、白井博士(工学)です。1995年ぐらいから23年ほどVR、特にエンタテイメントVRを研究させていただいており、Mogura VR編集部から「なんか製品情報少ない土曜日ぐらいにユルくてオモシロイ記事が欲しいんですよね…」と依頼されたのですが、どうなんでしょう。“面白い研究”を真面目にやるのが信条なのでどうなることやら。 記念すべき第1回の質問ですが、初回なので編集部からいただいております。 さて…と最初の質問はっと…(編集部からの質問を開く)。 『VR内で“彼

    「VRで彼女を作っているのですが、なかなかリアルになりません…どうすればいいの?」〜白井博士のVRおもしろ相談室 第1回〜
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