「遊べる本屋」をコンセプトに、遊び心満載の書籍やコミック、加工食品、雑貨、アパレル、CD等を、店員手製のポップで演出して陳列している「ヴィレッジヴァンガード」。サブカルファン御用達の小売店チェーンだ。そのヴィレヴァンの運営会社、ヴィレッジヴァンガードコーポレーションが苦境に陥っている。 この記事の写真を見る 同社は8月1日、エスニック雑貨を販売する子会社のチチカカを、金融情報配信会社フィスコ(ジャスダック上場)の親会社であるネクスグループに売却した。チチカカはこの2年間、ヴィレヴァンの業績の足を引っ張ってきた赤字子会社だ。 これに伴う処理で、ヴィレヴァンは2016年5月期の連結決算で43億円もの最終赤字を計上。結果、数年前まで5割を超えていた自己資本比率は26.3%に低下。2012年12月末時点で140億円近くあった利益剰余金は、2度の最終赤字でほぼ半減、今回の処理で31億円にまで減っ