会社を辞めて起業・独立というと、バリバリ仕事ができる人が、熱い情熱と大きな野望を抱いてビッグサクセスをつかみ取る! ……的なイメージを持つ人が大半だろう。ところが、ここ数年その流れが変わってきているという。お先真っ暗な今の時代は、高いモチベーションで起業するより、「後ろ向き」な理由で起業した人の方が、成功する確率が高くなっているというのだ。 そんな見解を展開している、個人向け起業コンサルを手掛け、6月末に11冊目の著書『コンサルタントになっていきなり年収650万円を稼ぐ法』(集英社)を出版したネクストサービスの松尾昭仁氏に、「イマドキ」の失敗しない起業術と、起業に向いているという「プチ・コンサル」について聞いた。 ――なぜ、前向きに起業した人が失敗する可能性が高いのですか? 松尾昭仁氏(以下、松尾) 起業には成功する5大ルールがあります。(1)固定費をかけない(家賃、人件費を抑える)、(2