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ブックマーク / blog.livedoor.jp/markzu (218)

  • F1マシンのつくり方 3: パフォーマンス : F1通信

    どのシーズンであっても、チームは現行マシンの機能を知っている。あるいは少なくともマシンのあるべき姿を知っている。 ラップタイムは主にコーナリング・スピードで決まる。マシンがコーナーを速く走ることができれば、ラップタイムも速くなる。そしてコーナリング・スピードは、コーナー半ばにおけるマシンの空力学的挙動によって決まる。 だからチームは、ステアリングを固定してマシンの空力学的特性を理解する。そして現行マシンについての知識とトラック上での挙動が、次のマシンの理念に影響する。 より多くのダウンフォース、より少ないドラッグが必要であり、これは決して変わらない。F1チームが「L対D」と話しているのを耳にしたら、このことを言っているのだ。 つまり、揚力(lift)あるいは負の揚力、すなわちダウンフォースとドラッグ(drag)の比である。L/D(lift/drag)の値はできるだけ大きい方がよい。 しかし

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  • F1マシンのつくり方 2: シャシーの製造とクラッシュ・テスト : F1通信

    How to make an F1 car - Part 2: making the chassis and crash tests チームが、マシンの基的機械部品の設計を終えると、ふたつのことをしなくてはならない。まず、設計部門は空力学的に最も有利なボディワークを考案する必要がある。そして、マシンを製造する必要がある。 空力学的設計については次回取り上げるので、今回はマシンの製造方法に集中しよう。 シャシー(またはモノコック)は、いくつか重要な機能を持っている。事故の場合はドライバーを守るサバイバル・セルとなる。エンジン、サスペンション、ボディワークをとりつける土台である。燃料タンクやその他マシンのハードウェアを収納する。 モノコックは非常に複雑である。サスペンションのとりつけ、ノーズの固定、エンジンの搭載などをきちんと行うには、多くの時間がかかる。 シャシーは基的に、アルミニウム製

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  • ランス・アームストロングの友情、癌、永久追放について by マーク・ウェバー : F1通信

    Mark Webber on Lance Armstrong friendship, cancer and life ban 僕は、1990年代半ばにヨーロッパに初めて来て、自転車ロードレースに夢中になった。フランス・アルプスで自転車を含むトレーニング・キャンプをいくつか経験していたので、ツール・ド・フランスがいかにきつい大会なのかわかっていた。 だから僕はすぐに惹きつけられ、ツールに参戦していた選手を調べた。大会全体が、ビジュアル的にも競技的観点からもとても魅力的だったので、期間中はテレビにかじりついていた。 それからアームストロングの「ただマイヨ・ジョーヌのためでなく」を読んだ。僕は当時、ベネトンの若いリザーブ・ドライバーで、全レースでジェンソン・バトンとジャンカルロ・フィジケラに同行していた。このを読み終わって数ヶ月後、2001年アメリカGPのためにインディアナポリスに行った。も

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  • F1はこれまで以上に金が物を言う : F1通信

    ティモ・グロックの突然のマルシア離脱は、物事を動かすのは金であるというF1における昔からの真実に焦点を当て、資金力のある権利者と低迷するチームとの間にある深い溝を浮き彫りにした。 情熱、エンジニアリングの才能、そして純粋な努力だけでは、できることは限られているし、それにも報酬が必要である。最終的にチームは、トラック上でライバルに勝っていても、常にスポンサーシップ料を追い求めている。 グロックはマルシアから年俸を支払われていたが、チームは21日の声明で、厳しい経済状況の中チームの存続がかかっているときに、そのような贅沢は許されなくなったと明言した。 チームに「予算」を持ち込むドライバーたちが増えつつある下位のスターティング・グリッドで、グロックは異例の存在になっていた。 チーム代表のジョン・ブースは声明のなかで「この業界が直面する現在の難問のため、我々は長期的将来を確保する対策を取らざるを得

    F1はこれまで以上に金が物を言う : F1通信
  • 次のアジア人F1ドライバーを探す : F1通信

    2013年カレンダーのサーキットのうち8つのサーキットはアジアに位置しており、バーニー・エクレストンはタイでの新レースを計画している。 2012年12月19日 バーニー・エクレストン、タイのバンコクで2015年にF1開催と発言 しかし逆説的に、2013年のシーズン開幕戦であるオーストラリアGPのグリッドにアジアを代表するドライバーが並ぶ可能性は低い。このようなことはこの10年来起きていなかった。 GP2アジア・チャンピオンシップが消失したことも、才能あるアジア人ドライバーのF1昇格を難しくするかもしれない。なぜ、F1では今年グリッドにアジア人がいなくなったのだろうか? そして、次のアジア人F1ドライバーはどこから来るのだろうか? 日におけるF1への関心低下 日は、F1を大々的に受け入れたアジアで最初の国だった。しかし、日とF1とのつながりはこの数年間で減少している。 トヨタとホンダ(

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  • ひと目でわかる2013年F1技術規約の変更 : F1通信

    2013年のF1規約には、小さいが重要な変更がいくつかある。この図は、新マシンに関するFIA技術要件の重要な改訂を示している… 1. 重量 ピレリが2013年タイヤ構造を変更したため、セットあたりの重量が2012年よりも約2㎏重くなった。それゆえ、マシンの最低重量制限が同じだけ引き上げられ、640㎏から642㎏になった。その結果、重量配分の要件も、フロント対リアの最低重量が292㎏対343㎏に変更された。チームは7㎏を自由に配分できる。 2. 段差ノーズ (多くの人々が魅力的ではないと考えた)マシンのノーズ段差を隠すため、チームは、その部分に非構造的な「化粧パネル」を設置することができるが、その形状は規約によって厳しく管理される。 3. フロント・ウィングのテスト フロント・ウィングのたわみを防止するため、たわみテストが厳しくなる。縦軸および横軸のそれぞれ2ヶ所に1,000N(100㎏)の

    ひと目でわかる2013年F1技術規約の変更 : F1通信
  • 2012年各F1ドライバー別関連記事 : F1通信

    セバスチャン・ベッテル ・ セバスチャン・ヴェッテル ・ マーク・ウェバー ・ ジェンソン・バトン ・ ルイス・ハミルトン ・ フェルナンド・アロンソ ・ フェリペ・マッサ ・ ミハエル・シューマッハ ・ ニコ・ロズベルグ ・ キミ・ライコネン ・ ロマン・グロージャン ・ ポール・ディ・レスタ ・ ニコ・ヒュルケンベルグ ・ 小林可夢偉 ・ セルジオ・ペレス ・ ダニエル・リチャルド ・ ジャン-エリック・ベルニュ ・ パストール・マルドナド ・ ブルーノ・セナ ・ ヘイキ・コバライネン ・ ヴィタリー・ペトロフ ・ ペドロ・デ・ラ・ロサ ・ ナレイン・カーティケヤン ・ ティモ・グロック ・ シャルル・ピック ............ ・ 道端ジェシカ ・ ニコール・シャージンガー ・ あびる優 新旧F1ドライバー関連記事 ・ ニック・ハイドフェルド ・ ルーベンス・バリチェロ ・ 佐

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  • 2012年Not The Planet-F1大賞 2 : F1通信

    フランク・ホプキンソン: オースティンの新しいレース・トラック。テキサスでは物事が正しく行われる。 アンドリュー・デイヴィス: フェルナンド・アロンソのガールフレンド、ダーシャ・カプスティーナ。誤解しないでほしいが、グリッドにマシンが並んでいるときに、テレビカメラがフェリペ・マッサの父親のゴツゴツした輪郭や、ロン・デニスの歪んだ笑顔を映すのをわたしは楽しみにしている。でも今はフェルナンド・アロンソのガールフレンドがレースに来ているので、レース中ずっと彼女を映すカメラがあってもよいと思う。 デイヴ・ジョーゲンセン: 競争心旺盛なセルジオ・ペレス。そしてマクラーレンもわたしと同意見である。ペレスはマレーシアで初優勝しそうになり、大きな将来性を見せた。重鎮チームで2シーズン足らずしかレーシングをしていないドライバーにしては驚くべき偉業である。 フランク・クック: スカイF1チャンネル。彼らはBB

    2012年Not The Planet-F1大賞 2 : F1通信
  • 2012年Not The Planet-F1大賞 1 : F1通信

    カー・オブ・ザ・イヤー フランク・ホプキンソン: レッドブルRB8。エイドリアン・ニューウィの製図版(そう、当の製図版)からまたしても生まれたワールドチャンピオンシップ優勝マシン。最高のF1マシン・デザイナーは、、ルノーのオルタネーターといつも不安定だったKERSを除けば、マクラーレンが苦しんだような信頼性問題のない空力学的にタイトなマシンをまとめあげた。 アンドリュー・デイヴィス: マクラーレンMP4-27。最も信頼性の高いマシンではなかった。7戦で優勝したが、少なくとも10勝はできたはず。またコンストラクターズ・チャンピオンシップでも楽勝できたはずだったが、「1シーズンに1度」の部品故障や、予選での燃料不足(バルセロナ)、危なっかしい数回のピットストップのせいで総合3位に終わった。評価できることは、マクラーレンはフロント部分がカモノハシに見えないマシンをつくった。MP4-27は醜いア

    2012年Not The Planet-F1大賞 1 : F1通信
  • シューミの秘密日記ブログ: 2013年の計画 : F1通信

  • バーニー・エクレストンの権力と近代F1の基礎につながった1本の電話 : F1通信

    ケン・ティレルは、1969年マトラでワールドチャンピオンシップ優勝を果たした後、同社の将来の計画に賛成できなかった。そのため、ティレルは1970年シーズンを戦うマシンを求めて、まずロータスにアプローチし、その後ブラバム、最後にマーチにたどりついた。 ジャック・ブラバムは、1969年末に引退するつもりだった。3度のワールドチャンピオンは、モーター・レーシング・デベロップメント(MRD)の50%の株式を、オーストラリア人のビジネス・パートナーであるロン・トーラナックに売却した。トーラナックは、MRD(ジャックとトーラナックのジョイント・ベンチャー)が製造したブラバムのマシンのチーフ・デザイナーだった。 ジャックは、ブラバム・レーシング・オーガニゼーションを通じて、MRDからマシンを購入した。彼のチームは、彼が一部所有するMRDの最重要顧客だったが、優遇は受けなかった。トーラナックは、購入できる

    バーニー・エクレストンの権力と近代F1の基礎につながった1本の電話 : F1通信
  • F1は2014年どのようにして環境に優しくなるのか : F1通信

    しかし、燃料消費を35%削減することを目指した新規約は、これまでのところ苦戦している。 F1のボス、バーニー・エクレストンの反対にもかかわらず、現在の2.4リットルV8エンジンから1.6リットルターボ・チャージャーつきV6エンジンへの変更が進められている。だが、4気筒エンジンという当初の計画は、フェラーリの反対をなだめるために変更された。 同様に、マシンの設計理念を質的に変えるという提案も、現行の規約を微調整すれば、コストと間違いだとされている新規約のリスクの両方を低減して同じ効率向上を達成することができると主張したため廃止された。 そのため、新しい「グリーンな」F1に向けた当初の計画が変更され、直立4気筒はV6に変わり、マシンの空力学の大幅変更は廃止された。 さらに2012年12月5日、FIAは声明のなかで「当初、効率改善のためにドラッグとダウンフォース低減を目指したボディワーク設計の

    F1は2014年どのようにして環境に優しくなるのか : F1通信
  • シチュエーション・ルーム: F1レース管制室の内部 1 : F1通信

    アブダビのヤス・マリーナ・サーキットでは、物事がかなり素早く動いている。まだグランプリ週末の2回目のフリー走行であるが、セバスチャン・ベッテルとルイス・ハミルトンが、究極の予選ペースを求めて最速ラップタイムを互いに更新しあっている。ドライバーへの無線通信は、潜在的な危険をアドバイスし、マシンの挙動を伝え、ピット・インのタイミングを教えている。 しかし、サーキットのコントロール・タワーでは、ペースはもっと落ち着いている。レース管制室では、無線交信は集中による沈黙に侵入する低いホワイトノイズに過ぎない。22組の目は、それぞれが異なるコーナーや、トラック上のアクションの様々な視点を示す大量のスクリーンに固定されている。 非常に細かい情報が流入するが、状況によって処理され対応され、スクリーンではメトロノームのような正確さで「メルセデス、イエロー、T4でワイド」、「マクラーレン、イエロー、T3でワイ

    シチュエーション・ルーム: F1レース管制室の内部 1 : F1通信
  • ナイジェル・マンセルのユニークな博物館 : F1通信

    Nigel Mansell, F1 champion turned secondhand car dealer 引退したグランプリ・スターは、モータースポーツ界を離れた後、何をして日々を過ごすのだろうか? ジョディ・シェクターはオーガニック農園経営、カルロス・ロイテマンはアルゼンチンの政界を選び、サー・スターリング・モスは子供向けテレビ番組のナレーターを務めた。これに対し、ナイジェル・マンセルの最新の冒険は、もう少し平凡かもしれない。F1ワールドチャンピオンシップ優勝から20年後、彼はジャージー島に中古車販売店をオープンする予定なのだ。 セント・ヘリアにあり、現在改修中で1月からは「マンセル・コレクション」の所在地となる歴史的アールデコのビルでは、4,000ポンド(55万7,088円*)から自動車が売られている。そこには、レオ・マンセルか、運が良ければ父親がいて、夢の車の入手に手を貸してく

    ナイジェル・マンセルのユニークな博物館 : F1通信
  • エイドリアン・ニューウィ設計F1マシン: 1980年代 : F1通信

    我々のエイドリアン・ニューウィのキャリアのストーリーは、雇用ではなくすぐに辞めるようにという要請から始まる。10代のニューウィは(トップギアのジェレミー・クラークソンと同時期に)歴史的なレプトン・パブリックスクールに通っていたが、学校のコンサートの音響機器を乗っ取って、窓のステンドグラスを壊した後、退学を勧められたのだ。 ニューウィは、レプトンからレミントン-スパの職業訓練大学に入学して、一般職業資格を取得した。彼はサザンプトン大学に入学し、航空学と宇宙航行学を学んだ。(ニューウィ設計の宇宙船がほしい人がいるかもしれない) 1980年代: F1からスポーツカー・レーシングへ、そしてインディ500を経て再びF1へ ニューウィは、地面効果空力学に関する卒業論文を書き、 優等学位をとって大学を卒業した。彼の最初の仕事は、1980年フィッティパルディ・オートモーティブのF8のチーフ・エアロダイナミ

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  • フェラーリの2013年F1マシンはトヨタの施設だけで開発 : F1通信

    今年前半マラネロの風洞で問題に遭遇したあと、フェラーリは2013年8月まで同施設を使うことができない。 2012年10月05日 ドメニカリ 「フェラーリは風洞の問題がタイトル争いを損なっている」 2012年10月24日 ニック・トムバジズ 「フェラーリの風洞が完璧でない理由はたくさんある」 "El Mundo Deportivo" および "Kolner Express" の記事によると、フェラーリは元F1チームのトヨタが、顧客に施設を貸し出しているケルンに頼っているという。 フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリは、「ふたつの風洞で作業するのはあまりに危険が大きい」と述べ、チームは来シーズンはマラネロの施設を使わないことを認めた。 チームのルカ・ディ・モンテツェモロ会長は、ケルンは2013年マシンの独占的開発現場になるだろうと述べた。 「混乱とミスを避けるために、2013年のマシン

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  • 小林可夢偉をもう一度見たい : F1通信

    小林可夢偉が、2013年のシート獲得をあきらめたというニュースはそれほど意外ではなかった。しかしそうは言っても、近年、意外性をもつドライバーがいたとすれば、それは彼だった。彼の能力はトラック上だけではなかったが、隙間を見つけるだけでなく、ときおりホイールをぶつける能力は常に彼の魅力の中心だった。 この能力は今シーズンやや弱まったように見え、セルジオ・ペレスのパフォーマンスがザウバーの反対側のガレージに影を落とした。ペレスは3度表彰台に立ったが、小林は地元レースで物の価値を見せ、1度だけ表彰台に立った。このとき、チームはすでに彼を放出することを決めていたように見える。 しかし、その根拠は? 基的な根拠は以下の通りである。 今シーズン、ペレスは66ポイントを獲得したが、小林は60ポイントだった。ペレスの予選成績は11対9で小林を上回った。一方はマクラーレンに移籍してワールドチャンピオンシッ

    小林可夢偉をもう一度見たい : F1通信
  • エイドリアン・ニューウィ 「我々に対する中傷のレベルはひどいものだ」 : F1通信

  • ロバート・クビサ インタビュー 「しばらくはF1復帰の可能性はない」 : F1通信

    There s no chance of me coming back to Formula One soon,' Robert Kubica talks racing in interview これは、彼にとっておそらくこれまでで最も率直なインタビューである。悲惨な事故当時、彼はF1スターダムへの道に立っていた。今や彼の人生は全く違っている。しかし、彼が説明するように、必ずしも悪くなっているわけではない。 Q:どのくらいF1を恋しく思っていますか? ロバート・クビサ: 以前より、そう1年前よりも恋しく思っているよ。当時はもっと具合が悪くて、次々と手術をしていたので、どうやって回復しようか心配していた。F1についてほとんど考えなかった。でも去年(ラリーカーの)ハンドルを握って、スピードがまだあることがわかった。そこが始まりだったね。今はテレビでF1を見るのがとてもつらいよ。 Q:自分の身に

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  • F1ドキュメンタリー映画「1」の予告編・動画 : F1通信