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ブックマーク / note.com/keitawatanabe (5)

  • 自己帰属感とは何か 〜デジタル空間まで延長する自己感覚〜|融けるデザイン2020 #5|渡邊恵太

    融けるデザイン2020は出版5年を記念して、融けるデザインを著者なりに振り返りつつ、少しだけ融けるデザインその後を何回かに連載して書いていくものである。 今回は連載5回目。3章のタイトルは「第3章 情報の身体化――透明性から自己帰属感へ」である。 この章はの帯にも書いている「自己帰属感」について書いている。おそらくインタフェース関連の書籍で自己帰属感という言葉を使うのは書が初だろう。 道具は身体の延長、 カーソルもそういえるのか?前回の記事で、インタフェースの理想系は石器時代のような道具やラケットやハンマー、ということを述べた。こういった道具は使い続けるとそれ自体を意識しなくなり、対象の活動に集中できるようになる。身体の一部になり、透明化する。そしてその道具のチカラをも得る。身体が延長、拡張されるわけである。 下の図を見てほしい。上が物理的な道具、ラケットやハンマー。下がパソコンである

    自己帰属感とは何か 〜デジタル空間まで延長する自己感覚〜|融けるデザイン2020 #5|渡邊恵太
  • インタフェースとは何か|融けるデザイン2020 #4|渡邊恵太

    融けるデザイン2020は出版5年を記念して、融けるデザインを著者なりに振り返りつつ、少しだけ融けるデザインその後を何回かに連載して書いていくものである。 今回は連載4回目。今回は2章「インタフェースとは何か?」の内容を振り返っていく。 融けるデザインというタイトルだと、インタフェースデザインやインタラクションデザインの内容について扱っているだとはわかりにくいが、書はインタフェースとインタラクションデザインの書籍である。 ここからの話は、融けるデザインの講演を依頼されたときにも話しているし、ここから自己帰属感の話へと繋がっていく。 道具の透明性この章はいきなり質的な話になっていく。とても大事な章で、そもそもなぜインタフェースって重要なんだっけ?というお話になっている。下の図は、道具発展の歴史を図。この図もとても大事。 この図は、認知的インタフェースという書籍で紹介されているもの。僕はこ

    インタフェースとは何か|融けるデザイン2020 #4|渡邊恵太
  • Macintoshは心理学者が設計している|融けるデザイン2020 #3|渡邊恵太

    融けるデザイン2020は出版5年を記念して、融けるデザインを著者なりに振り返りつつ、少しだけ融けるデザインその後を何回かに連載して書いていくものである。 今回は連載3回目。いよいよ1章の内容を振り返っていく。 「Macintoshは心理学者が設計している」 この章は、このにとっての始まりでもあるが、僕の人生の始まりといってもいい。融けるデザインがあるのもこの一言があったからだ。 1998年の高校2年冬、通っていた塾の先生の進路相談AppleMacの存在は知っていたが、そもそも僕自身はパソコンを買ったのが高校生からだし、Windowsを使っていた。進路相談ってふつうは、どこの大学へ行くか?って話なわけだけど、ここでヒューマンインタフェースの話をされるわけだ。そのときはヒューマンインタフェースという言葉ではなく「使いやすさと心理学の関係」の話だったと思う。 でも、ここからが早い。当時は検

    Macintoshは心理学者が設計している|融けるデザイン2020 #3|渡邊恵太
  • 「融けてゆく世界」|融けるデザイン2020 #2|渡邊恵太

    融けるデザイン2020は出版5年を記念して、融けるデザインを著者なりに振り返りつつ、少しだけ融けるデザインその後を何回かに連載して書いていくものである。 はじめに ー 融けてゆく世界この導入は、実は出版の直前(2015年1月)に書いた。タイトルも決まり、内容も書き終わり、校正段階の時だ。 導入はこのが何であるか、何を提供しようとするものなのか、現在の変化する世界を方向性や問題意識、我々がやるべき方向を書きながら書のテーマを説明している。だからこの「はじめに」は、わりと大事なメッセージである。でも最初に読む部分なので忘れがちな部分でもある。だから最後にまた読み直して欲しい部分でもある。 「こういった久々ですね」さて、誰との会話だっただろうか。記憶はやや曖昧だけが、岡さんだった気がする。「こういった、久々ですね」という会話があったのが印象に残っている。 「こういった」というのはいろ

    「融けてゆく世界」|融けるデザイン2020 #2|渡邊恵太
  • 融けるデザイン2020 #1|渡邊恵太

    『融けるデザイン ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論』出版から5年。今回は5年を記念して、融けるデザインを著者なりに振り返りつつ、少しだけ融けるデザインその後を何回かに連載して書いていく。 「融けるデザイン」誕生まずは、タイトルや装丁について振り返る。 2014年10月29日編集者の村田さんからデザイナー(岡健さん)へのメール引用 タイトルは、『すべては体験に収束する』からがらっと変わって『融けるデザイン』というふうにしてみたいと考えています。サブタイトルはまだ未定。情報空間と物質空間がますます融け合い、既存の世界の変容がどんどん進む中、「インターフェイス」というもののデザインを考えるうえで、向こう10年通用するになると捉えています。(村田) タイトルが決まったのは、出版日の3〜4ヶ月くらい前だったと思う。最初は「身体、道具、環境に溶ける、溶け込むデザイン」こんなタイトル案が挙が

    融けるデザイン2020 #1|渡邊恵太
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