イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」のメンバーとして拘束されている容疑者たち。シリア北東部ハサカの収容施設にて(2019年10月26日撮影)。(c)FADEL SENNA / AFP 【11月2日 AFP】鉄製の扉の向こうの監房は、うつろな目をした人であふれかえっていた。やせて骨ばった体にオレンジ色の服を着た虜囚たちが、床に隙間なく横たわっている。 AFPはこのほど異例の機会を得て、シリア北東部ハサカ(Hasakeh)でクルド人勢力がイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の戦闘員とされる容疑者を拘束している施設の一つを取材した。 10月初めにトルコ軍が開始したシリアのクルド人勢力に対する攻撃によって、この地域は混乱状態に陥っている。ISの戦闘員とされる者たちを閉じ込めている鉄の扉がどれくらい頑丈にできているかということに、世界中が神経をとがらせている。 クルド人勢力はトルコ軍による侵