「作品を見てくださった方には、専門家の立場として、本当にお詫(わ)びの気持ちでいっぱいでございます」 ベルトラッキ氏が描いた”ニセ名画” 『自転車乗り』【写真】 スーツ姿の男性は、集まった約40人の前で深々と頭を下げた。 徳島県立近代美術館の1階ロビーに一枚の″曰(いわ)く付き″の絵画が飾られている。20世紀前半に活躍したフランスの有名画家、ジャン・メッツァンジェ作と銘打たれた油彩画『自転車乗り』(2枚目写真)だ。 冒頭の男性・同館の竹内利夫上席学芸員が来場者に謝罪をしたのには理由がある。この美術館に約26年も所蔵されていた同作品が、実はドイツ人のヴォルフガング・ベルトラッキ(74)なる人物による贋作だったと断定されたからだ。 発覚の発端となったのは昨年6月、国立西洋美術館の関係者から寄せられた情報だった。その後、7月にはベルトラッキ本人が「私が描いた」との主張を発表。今年3月25日には東

