四国の東部に位置する。県北部は粟が多く収穫されたことから「粟国」(あわのくに)、県南部は「長国」(ながのくに)であったが、後に統合され、令制国では阿波国(あわのくに)と呼ばれていた。古代より撫養港が南海道における四国の玄関口を担い、昭和頃には共同汽船などの運航でヒトやモノの往来が活発に行われていた。現在でも大鳴門橋(神戸淡路鳴門自動車道)や南海フェリー(徳島港 - 和歌山港)で近畿地方と結ばれており、経済や方言(阿波弁)の面で関西の影響が顕著である。関西広域連合や近畿ブロック県知事会に参加している。 吉野川や那賀川、四国山地、讃岐山脈、紀伊水道をはじめとする自然が多く残っており、鳴門の渦潮や祖谷渓、大歩危・小歩危、阿波土柱などの観光資源や、江戸時代より約400年の伝統がある阿波踊りなどの文化を有する。産業では農作物(すだち、にんじん、鳴門金時など)と畜産(阿波牛、阿波ポーク、阿波尾鶏)、化