アメリカの新たな中東戦略は「地元民を訓練してイスラム国と戦わせる」というものだ。これまで同じやり方でアルカイダやイスラム国を育ててしまったにもかかわらず、その新戦略が再び「第3のビン・ラディン」を生み出すのは必至? * * * 1月16日、アメリカ国防総省は、「シリア反対制派の武装勢力を訓練して、イスラム国と戦わせる」という新たな作戦を発表した。 今春から米軍の教官400名らをトルコ、サウジアラビア、カタールの基地に派遣し、そこでシリアの武装勢力を約2ヵ月間トレーニング。その後、シリアに戻して、イスラム国と戦ってもらおうというのだ。 強大化しすぎたテロ組織に、まず空爆でダメージを与える。そして地上戦に移行する際、地元の敵対勢力を使って「地元民」同士で戦わせる。道義的な面はさておき、「軍事作戦」としては理にかなっている…ように見える。 しかしこの作戦は、また新たにテロ組織を育ててしまう可能性
![イスラム国もアルカイダも「育てた」のはアメリカ。再び悪夢を繰り返す中東戦略の矛盾 - 政治・国際 - ニュース](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5a5f81b338ae76e0bae870f2e1a19294496392ac/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwpb.shueisha.co.jp%2Fimages%2Fcommon%2F640x360.png)