「年末年始は家族で過ごしたい」と退院して自宅に戻った、がん患者の男性(左)。「しろひげ在宅診療所」の山中光茂医師(左から2人目)が訪れ、家族が見守る中で男性を診察。冗談も交えたやりとりで笑い声があふれた(本文とは関係ありません)=東京都江戸川区で2021年1月25日午後1時49分、喜屋武真之介撮影 高齢者や持病がある人は、もし新型コロナウイルス感染症にかかったら、抗ウイルス薬、特に「パキロビッド」という飲み薬をもらえないか、医師に聞いてみてください――。東京都で発熱患者などへの訪問診療を続ける医師が、インターネットでこう呼びかけています。患者が黙っていると薬をもらえないケースが目立つからです。いったい、どうなっているのでしょう。 3種類ある飲み薬 新型コロナに対する飲み薬は、今、3種類あります。そのうち2種類は、かかったら重症化が心配な人、つまり高齢者(60歳以上など)や、高血圧、糖尿病、