タグ

2012年8月14日のブックマーク (2件)

  • インフレと失業の間の厳然たる謎めいたトレードオフ関係 - himaginary’s diary

    12日のエントリでカール・スミスの経済モデル論を紹介したが、そこでスミスは表題のマンキューの2000年の小論にリンクしている(原題は「The Inexorable and Mysterious Tradeoff Between Inflation and Unemployment」)。 その小論でマンキューは、自らの教科書で示した経済学の十大原理の10番目=「社会は、インフレと失業率の短期的なトレードオフに直面している」について論じている。 以下はその簡単なまとめ*1。 この原理は、十大原理の中で最も論争の的になり、1990年代後半の低インフレ率と高成長率の並存という経験に照らして修正すべきではないか、という人もいた。しかし、このトレードオフ関係の存在を認めること無しに、景気循環や短期の金融政策の効果を理解することはできない。その意味で、この関係は「厳然たる」ものである。 一方で、現代の経

    インフレと失業の間の厳然たる謎めいたトレードオフ関係 - himaginary’s diary
    bluefield
    bluefield 2012/08/14
  • 合理的期待と適応的期待 - himaginary’s diary

    Nick Roweがこの2つの期待について論じている。以下はその概略*1。 適応的期待とは、ある変数Xに関して E[X(t)] - E[X(t-1)] = B{X(t-1) - E[X(t-1)]},  0 < B < 1 という式が成り立つことである。しかし、ここで以下の2つの疑問が出てくる。 Bは何か? Xは何か? 合理的期待はその2つの疑問に一遍に回答を与えるものである。たとえば: 物価水準が P(t)=P(t-1)+u(t), ただし誤差項u(t)は平均ゼロで系列相関を持たない のようにランダムウォークするならば、XはPであり、Bは1である。この時、期待インフレ率は常にゼロとなる。 物価水準が P(t)=Pbar+u(t) のように動くならば、XはPであり、Bは0である。この時、期待物価水準は常にPbarとなる。 インフレ率がランダムウォークするならば、Xは物価水準ではなくインフレ

    合理的期待と適応的期待 - himaginary’s diary
    bluefield
    bluefield 2012/08/14
    「ルーカスの合理的期待に対する考え方は、実はその後の「ルーカシアン」たちに比べれば穏健なものだったのだ、と主張している」