石川県立歴史博物館(金沢市出羽町)で、白山の山間集落で大切に飼われていた猫の小屋を展示する「ネコのコヤ―白山ろくの暮らしとネコ」が開かれている。 会場には、わらや木の板で作られた猫の小屋のほか、猫を運ぶためのカゴや白山麓の生活を伝える昭和30〜40年代の写真が展示されている。 山間地で稲作に適さない白山麓では、貴重な現金収入として養蚕が盛んだった。そこで、蚕を食べるネズミを駆除する猫が大切に飼われ、冬には囲炉裏近くに小屋を置き、暖を取ったという。 同館学芸主任の三浦俊明さんは「猫を通じて、山の暮らしを知ってもらえれば」と話している。 3月21日まで。入館料は、一般250円。大学生200円。65歳以上200円。高校生以下は無料。