筑後川から菜の花消える 国交省、芝生化進めモグラ予防 [福岡県] 2014年04月16日(最終更新 2014年04月16日 02時12分) 改良芝にほぼ覆われた筑後川の堤防。手前には菜の花が少し残っている=福岡県久留米市写真を見る写真を見る 菜の花の遥(はる)かに黄なり筑後川-。明治の文豪、夏目漱石が1897年に福岡県久留米市を訪れて詠んだ俳句だ。だが近年、筑後川の土手から、春の風物詩の菜の花が姿を消しつつある。国土交通省筑後川河川事務所が、芝生への植え替えを進めているためという。一体なぜか。その理由は思わぬ「食物連鎖」にあった。 昨年春まで色とりどりの花々に埋め尽くされていた筑後川堤防の一角。野球グラウンド2面ほどの広さの斜面が、今年は青々とした芝生に切り替わっていた。 河川事務所によると、これは菜の花や雑草が芽を出しにくい「改良芝」。2012~13年度、堤防の10カ所の約16万1千平方