今年も電子書籍市場の拡大が続き、平成26年度は初の1千億円超(矢野経済研究所調べ)が見込まれる。「普及が進まない」といわれる電子書籍だが、出版社や書店では従来の枠組みを超えたサービスも広がり、本腰を入れてデジタルへの対応を始めた年になった。(戸谷真美) ◇ 漫画が牽引役 電子書籍市場の8割を占める漫画では、今年は主にスマートフォン、タブレット端末向けの無料漫画アプリが大きく利用者を伸ばした。DeNAが提供する「マンガボックス」は500万ダウンロード(DL)を突破。漫画誌に代わる新たな読者との接点として機能し始めた。同様の無料アプリ「comico(コミコ)」で人気を集めた連載『ReLIFE(リライフ)』は紙の本で単行本化され、累計40万部超のヒットに。紙の書籍とともに展開し、広告のない無料アプリで収益を上げた事例だ。 出版社も3月にKADOKAWAが無料の「コミックウォーカー」を、9月には集
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