ジョセフ・サリー氏は、NES版『テトリス』の世界大会「Classic Tetris World Championship」の2018年と2019年大会の優勝者としても知られている。大会で7度の優勝記録を持つチャンピオン、ジョナス・ニューバウアー氏を破った2018年大会は大きな話題となった。 2019年大会では、『テトリス』の生みの親アレクセイ・パジトノフ氏が見守るなか、サリー氏と同じく後述のハイパータッピングと呼ばれる技術を使用する日本人のコーリャン氏と決勝戦で戦った。 NES版『テトリス』を語る上で避けて通れないのが、そのハイパータッピングだ。『テトリス』にはDAS(Delayed Auto Shift)が設けられており、一度左右キーを入力するとまずその方向にテトリミノが動き、一定の時間を空けたあとにテトリミノがその方向に滑り出す。これは入力ミスを防ぐための処置ではあるが、レベルが進むに