自民党宮崎県連は12日、宮崎市で党紀委員会を開き、先の衆院選で宮崎1区に無所属で出馬、落選した前国土交通相の中山成彬氏(66)を除名処分にするよう、党本部に上申することを決めた。 中山氏は昨秋、日教組批判発言などの問題で国交相を辞任し、衆院選不出馬を明言。県連は公募で元参院議員の上杉光弘氏(67)擁立を決めたが、中山氏は衆院解散直後に一転して出馬を表明。県連は党本部に上杉氏の公認を求めたが認められず、共に無所属で立候補し、民主など推薦の無所属新人、川村秀三郎氏(60)に敗れた。 県連によると、中山氏はこの間、上杉氏の選挙を妨害し、県連の存在を否定する発言を繰り返すなどの党紀違反行為があったという。県連に国会議員の除名権限はないが「県連としては除名した」としている。 中山氏は「県連の決定を確認していないので分からない」と話している。【石田宗久】