「金属魂」的、FinePix X100のある生活(金属と皮の濃密な関係):矢野渉の「金属魂」的、デジカメ試用記(1/3 ページ) ポチっとやっちまった もう絶対に買ってやるぞ、と意気込んでいたわけではないのだ、FinePix X100は。たまたま富士フイルム本社での取材に同行する機会があり、最終プロトタイプに触れた後も正直気持ちは高ぶらなかった。レンズ交換ができないしなぁとか、ライカなどに比べるとトップカバーのマグネシウム合金は重厚感に欠けるよな、とかマイナスな部分ばかりをあげつらっていた。 光学ファインダーとEVFの切り替えができるハイブリッドビューファインダーは確かに素晴らしい。富士フイルムにしかできない発想と、技術力があってこそ実現できたものだろう。ただ、心に引っ掛っていたのは富士フイルムの商品企画の方が言っていた「昔自分の親が大事にしていたカメラをイメージしてもらって、若い世代にも
技術面、画質面についても興味の尽きないFinePix X100だが、まずはそのコンセプトを理解することが、製品の実像へ迫る最も有効な手段だろう。同社電子映像事業部 商品部 の担当課長 河原洋氏、河田円美氏に話を聞いた。 目指したのは「最高画質と小型化」 ――FinePix X100は9月に発表されましたが、製品企画はいつごろ、どのような製品を作ろうという意図にてスタートしたのでしょうか。 河原氏: いわゆるフラグシップ製品は「FinePix S5 Pro」(2007年1月発売)から間隔が空いてしまっていましたが、「最高画質」をうたうカメラを作りたいとずっと考えていました。その技術ノウハウと信念はずっと蓄積してきたのです。 ――ではなぜ、このタイミングで製品企画にGoサインが出たのでしょう。 河原氏: 会社としてはしばらくの間、一般のお客様へ向けて多くの製品を投入していくのを優先したミッショ
とうとうパナソニックから“LUMIX”「DMC-LX5」(以下、LX5)が出た。率直にうれしい。2年前(2008年)に出た「DMC-LX3」(以下、LX3)はなかなか贅沢(ぜいたく)な作りをしたよいカメラで、ハイエンドにふさわしい設計思想を持っており、お値段は高めだったけど根強いファンがいたのである。実はわたしもけっこう気に入ってたのだ。 でもその後パナソニックはマイクロフォーサーズに力を入れ、2009年に出たのは「DMC-GF1」(以下、GF1 レビュー記事)だった。だからLXシリーズにはもう力をいれないのかなと思ってあきらめかけていたのである。 そしてLX5である。LX3のよいところは受け継ぎ、大きなデザイン変更やスペック変更をしないで登場した。 ちょっと大きめのCCDと明るい広角系ズームレンズを持ち、高感度にも強く、ハイエンドユーザー向けの操作系を採用し、普及型コンデジとはワンランク
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く