今年9月に米リーマン・ブラザーズが破綻して以降、バランスシート(貸借対照表)が急膨張している中央銀行が増えている。グラフは、今年8月末近辺のバランスシートを100%として、その後の“リーマン・ショック”を経てどの程度の変化が起きたのかを表している。 それによると英イングランド銀行とFRB(米連邦準備理事会)の膨張が凄まじく、それにECB(欧州中央銀行)が続いている。一方、日本銀行の変化は限定的である。 これを見ると、9月前半までは、各国ともオーバーナイト金利を通常通り操作することができていた。しかし、リーマン・ショック以降は、円を除く3通貨の金利はぐちゃぐちゃになっている。 銀行間市場の資金の目詰まりが激しくなり、FRB、ECB、イングランド銀行は大量資金供給を行った。その結果、上述のようなバランスシートの拡大が生じた。 上記の中央銀行3行は、オーバーナイト金利の誘導をあきらめ、企業や個人