翻訳担当の阿部です。 近年、米国では同国のイノベーションが停滞しているのではないかと懸念を表明する論客が目立つようになっているようです。「ニューヨーク・タイムズ」のコラムニスト、デイヴィッド・ブルッ...翻訳担当の阿部です。 近年、米国では同国のイノベーションが停滞しているのではないかと懸念を表明する論客が目立つようになっているようです。「ニューヨーク・タイムズ」のコラムニスト、デイヴィッド・ブルックスも10月7日付のコラムにこんなことを書いています。 「1900年生まれの人は、馬車の時代に生まれ育ち、死ぬ頃には人類が月面を歩いていた。しかし、ここ数十年では、そのような技術の驚異的な進歩が見られない。そのせいなのか、イノベーションの失速という問題について論ずる著述家が増えている」 ブルックスが例として挙げるのは、『インターネット不況』の著者マイケル・マンデルが09年に米誌「ビジネスウ