数年前、Microsoftのお偉いさんから1通のメールが届いた。そこには2000ワードを費やして、私がいかに馬鹿者かということが書かれていた。 私はあるコラムの中で、Microsoftの大成功を支えているものは、高い技術力というより、ねばり強さだと指摘した。それが、この人物の逆鱗に触れたらしい。誰かの心情を傷つけるつもりはなかったが、Microsoftが何度も失敗をしたことは消しようのない事実だ。その後、Microsoftはユーザーの意見を取り入れ、ミスを修正すれば、いずれは問題を解決できることを証明した。しかし、Microsoftの新製品が理屈抜きにユーザーを夢中にさせたことが、過去に何度あっただろうか。Microsoftの製品は凡庸だったが、それでも同社は成功を収めたという言い方が的を射ているように思う。 MicrosoftとApple Computerの明らかな違いを指摘してもいい。