早速ネタが枯渇しかけているこの『ポップ×フェミ』、今回はイヴ・エンスラー作の戯曲『ヴァギナ・モノローグ』(公演上のタイトルは『ザ・ヴァギナ・モノローグス』)について。「ヴァギナのことが心配」と始まり、様々な女性がヴァギナに関する体験を語るこの演劇は、エンスラー氏が多数の女性にインタビューして綴った様々なモノローグの集大成。日本でも2004年以降何度か英語と日本語訳で公演がされている。 フェミニストによる演劇は数あれど、この作品ほどハリウッドの有名女優や女性政治家などを巻き込んだものはなかった。女性器の名前を堂々とステージの上で口にすることでタブーを破っただけでなく、女性への暴力を糾弾する内容も評価を受けた。また、収益金を女性への暴力に抵抗する団体に寄付することを条件に各地の大学がこの演劇を使用料なしで公演できるようにしたことで、単なる演劇という枠を越えたフェミニズムの実践としても大成功をお