ここなら、どなたを誘っても文句が出ないでしょう。時代の先端を走っている、「特上・手打ち蕎麦屋」をたっぷりとお見せします。 難解な現代の空気を読みきった亭主たちのストラテジーと店づくり、あなたがまだ体験したことのない蕎麦と蕎麦料理。人を呼ぶ、そのオーラの暖簾をくぐってみませんか。 人の好奇心は、距離を越える。むしろその距離があればあるほど超えたい、と思うから不思議なものです。 開店以来4年間、人の好奇心を刺激し続け、光芒とした“オーラ”を放っている手打ち蕎麦屋があります。神田須田町にある、「眠庵」(ねむりあん)です。 (1)店のオーラ: 「迷う楽しみ」を仕掛けた亭主の罠 この店では、「店に行こうとしたら、3回迷って、やっとたどり着いた・・・」という話をたくさん聞きます。が、そう話す客の顔はなぜかとても楽しそうなのだとか。――こんな噂が伝わるにつれ、眠庵は遠くからも客を集めるようにな