今回も抑止論について少しずつ書いてまいります。前回の記事では「抑止ってなんだ?」ということを少しだけ解説しました。 抑止とは「相手国が戦争に訴えて得られる満足より、戦争に必要なコストの方が大きい」状態にすることで、戦争を思いとどまらせる行為です。今回はこの抑止について、より具体的に見ていきましょう。抑止にはいくつかのタイプがあり、それぞれ特徴があります。これを踏まえることで、国家がどのように戦争を押さえ込んでいるかがよりクリアになるでしょう。 戦争が起こる3つの理由 「のび太」国の懲罰的抑止戦略 拒否的抑止 「ひらりマント」とミサイル防衛 報償的抑止 「おお、心の友よ!」 抑止の仕組みと種類 シリーズ「抑止」ってなんだ? 戦争が起こる3つの理由 今回は「ドラえもん」世界における、「のび太」国がいかにして「ジャイアン」国を抑止するか、という例えで考えてみたいと思います。マンガ「ドラえもん」に
3 日本の選択:米国的処方箋への無自覚な追随 日本は、コンビニ&ファミレス的なものを、思考停止的に許容してきました。背景には日米安保体制があります。2009年の総選挙で、自民党が大敗して政権交代が起こった理由とも密接に関係します。自民党が大敗した理由は、二つあります。 第一に、自民党が農村政党だったからです。農村政党というのは、農業政党ではなく、農村で集票する政党です。集票の動機づけは、農村過剰人口を都市部に移転して、重化学工業化を推進した後、果実を農村に公共事業を通じて再配分する図式によります。 土木を通じた再配分で投票に向けて動機づけられる。これは時限装置です。なぜか。土木を通じた再配分は、1970年までの福祉国家政策時代の欧州と同じで、人々を中央政府に依存させるからです。結果、農業は衰退し、農業従事者も激減、農村人口も減ります。 つまり、農村政党は、農村を依存的にさせることで空洞化さ
ご注意 : コメントは承認制です。コメント投稿から実際に閲覧できるようになるまで暫く時間が掛かる場合があります。 再投稿の必要はありませんので、表示されるまでお待ち下さい。 2010-02-22 03:00:17 投稿者:今は刀使えた幕末が羨ましい おお!22年2月22日!先生その通り〜!!です。 先ほどは叔父さんの息子様、藤沢様もご心配掛けました。有難うございましたm(__)m 2010-02-22 10:37:35 投稿者:仙台竜三 台湾、沖縄の浮沈空母化、九州のマジノ要塞化ですね。 2010-02-22 17:14:40 投稿者:a 台湾独立を承認して正式に国交を結び、軍事同盟まで結べば 台湾-沖縄-日本ラインが固まるんですけどねぇ。 2010-02-22 17:27:52 投稿者:瀛 竹島に基地を造るとして、アメリカはどの国から竹島を借りるのでしょうか。 その判断がそのまま竹島の帰
ご注意 : コメントは承認制です。コメント投稿から実際に閲覧できるようになるまで暫く時間が掛かる場合があります。 再投稿の必要はありませんので、表示されるまでお待ち下さい。 2010-02-11 23:58:30 投稿者:新田ひろし 毒入り餃子にしろ、歴史認識にしろ何から何までいい加減な国家をのさばらせておくわけにはいきませんね。 ましてや、あんな国家に屈服するなんてそれ以上の悪はありませんよ。 やつらをたたきのめすことで正義を示すべきでは? 2010-02-12 00:15:56 投稿者:シバッティ いやあ日本人は満州事変や日中戦争に至る過程から学ぶべきです。 あの国は一瞬でも弱い姿勢を見せたら相手を侮蔑していろいろ悪さをするんです。排日運動しかり文革中の大使館襲撃しかり。領土問題にしても…。 あと中国の政権は張学良政権とおんなじ程度のチンピラ・暴力団程度の政権ということですね。 チンピ
投稿日:2010-01-18 あるところに不良にカツアゲされているいじめられっ子がいた。 自分がもっている財布の金だけでは足りず、家の金を盗んでこさせられていた。 ある日、それが親にばれて「そんな金を渡す必要はありません」と叱られたので、もう渡すのをやめた。 いじめられても、決して金だけは渡さない。それだけで何かを守ってことになるのだから。ましてや悪事には加担しない。しないようにする。それだけで何かが変わることもある。個人の話ならば。 ところが、このいじめられっ子は、単に家の金を盗んでまで、カツアゲされるのをやめただけで「制裁を下した」などと自信を持ってしまった。 そのいじめられっ子の名を、日本国と言う。 ちなみに、坂本龍馬はいじめられて何も言い返せず毎日泣いて帰っていたが、剣を鍛えて誰にも舐められないようになった。 この話を聞いて、戦争(ケンカ)をすることと戦争(ケンカ)に備えることがま
帰省、寿司、陶芸体験 8/13(火) 妻の実家の墓参りへ行き、俺の実家へ帰省。風呂に入る前に子供達と外で水鉄砲で水を掛け合いびしょ濡れになる。最後のほうはどうにでもなれと思い、ホースやバケツで直接水をかけ合う。久しぶりの大胆な遊び方に子供たちは大声をあげながら騒いでいるが、田…
『海角七号/君想う、国境の南』90点(100点満点中) Cape No.7 / 海角七號 2009年12月26日(土)より、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開! 2008年/台湾/130分/カラー/シネマスコープ/Dolby SR/配給:ザジフィルム、マグザム 監督・脚本:魏徳聖(ウェイ・ダーション) 音楽:呂聖斐(リュ・ションフェイ)、駱集益(ルオ・ジーイー) 撮影:秦鼎昌(チン・ディンチャン) 出演:范逸臣(ファン・イーチェン) 田中千絵 中孝介 林暁培(シノ・リン) 全日本人がみるべき作品 『海角七号/君想う、国境の南』という映画を考えるときもっとも重要なポイントは、「この映画が台湾で爆発的にヒットした」(同国映画としては史上一位)という事実である。 ミュージシャンの夢破れ、故郷に戻ってきた青年(ファン・イーチェン)は、郵便配達のバイト中、あて先人不明郵便を発見する。それは日本統治時代
日本はひとつのターニングポイントをむかえているのかもしれない。 行政刷新担当相曰く「日本の研究者がアメリカに逃げたところで、アメリカで採用されるわけがない」:現政権は研究者が容易に国外逃亡しうるという事実を理解していない(追記2件あり) とそれに対するはてなブックマークの反応。 はてなブックマーク - 行政刷新担当相曰く・・・ 反応しているのは、多くが理系の研究者であろうが、日本政府の学術予算の削減に伴い、かなり真剣に「日本での研究をあきらめ、海外で研究する」ことを検討し始めているのがわかる。それにしても感じるのは、政府首脳の「国際感覚」の乏しさである。皮膚感覚で日本を取り巻く環境の激変を感じ取れていない。たしかに「『現実が変わった』ことを受け入れられない日本」ですな。 いろんな議論があるけれど、結局、人間は金銭に強く動機づけられているのだ。最近まで「味噌汁が飲めない国など移住したくない」
こちらの話↓ 特例で天皇会見を要請 副主席訪日で中国政府 すでに背景については 「天皇陛下、中国副主席を異例のご引見→中国ネット民の反応 〜前座〜」 の記事で説明してあるので、いきなりスレ翻訳から始めることにする。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 【[時事]日中関係にまた一波乱ありそうだぜ】 原題「[時事聚焦]中日關系似乎又要起波瀾!!!」 天涯論壇 国際観察板 http://www.tianya.cn/publicforum/content/worldlook/1/243864.shtml 1 名前:名無し天涯民@人民の生活が第一 2009-12-11 20:05:00 「天皇陛下、15日に習近平中国国家副主席と会見へ」(日本共同通信中国語版) ※原文ではニュース記事が転載されているが、ここでは概要を示すに留める。 「◆詳訊:
小沢発言「わたしは人民解放軍の野戦軍司令官」は中国では「日本は中国の軍事支配下に入ったことを容認した」発言と受け止められている 外交の場で 言っていいことと悪いことの区別がつかない という点では 鳩(兄)も小沢一郎もあんまり変わりがない というか、 中国の軍事支配下に日本は入りました と宣言したと思われるようなことを言っちゃう小沢一郎は一体なんなんだって話で。 産経だからバイアスは掛かっているが、こんな報道。12/10付。 小沢氏、胡中国主席と会談「私は人民解放軍の野戦軍司令官」 2009.12.10 23:30 【北京=原川貴郎】民主党の小沢一郎幹事長は10日午後、北京に到着し、人民大会堂で胡錦濤(こ・きんとう)中国国家主席と会談した。両氏は、日中関係の強化や民主党と中国共産党の政党間交流の促進を図ることで一致した。 小沢氏は会談後、記者団に対し、来夏の参院選について胡氏に、「こちらのお
Foreign Policy誌にエドワード・ルトワックが、米国はローマ帝国ではなくビザンティン帝国を範とすべし、と書いている(The Big Picture経由)*1。 ルトワックに言わせれば、ローマ帝国の容赦無い拡張主義や外国人支配や全面戦争の手法を米国が真似たら、却って没落を早める、むしろローマ帝国よりも8世紀長続きしたビザンティン帝国の方を手本にすべし、とのことである。また、ローマ帝国はあまり戦術・戦略に関して文献を残さなかったが、ビザンティン帝国はすべて書き残しているという。ルトワックは過去20年間にそれらの文献を渉猟して、以下の7つの米国への教訓を引き出したとの由。 戦争は可能な限り避けよ。ただし、いついかなる時にも戦争が始められるかのように行動せよ。訓練を怠ってはならず、常に戦闘準備態勢にあるべきだが、戦争を望んではならない。戦争準備の最大の目的は、戦争を余儀なくされる確率を減
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