第8回 「リカンベント自転車」の巻 2007年3月23日 ライター=福光 恵 氏 通勤ユースを中心に人気を呼ぶ「寝そべる自転車」 自転車の補助輪が取れた日のうれしさを、今でもよく覚えている。 ガラガラうるさいアレがないだけで、なんだか急に体が軽くなったように、自転車はスイスイ進んだ。そのスイスイぶりは、今流行のキツいジーンズを脱いだときみたいっていうか、“大リーグボール養成ギプス”をはずしたときみたいっていうか。とにかくなんともいえない爽快感。これからは、この自転車という名の“魔法の靴”で、ハワイくらいまでなら楽勝で行けそう、とか本気で思っていた。 こうして自転車が乗れるようになることでテリトリーが劇的に広がった日が、子供の成長の大きな節目になるという心理学の先生もいる。確かにクルマや電車や飛行機は、「はい、出ました」「はい、着きました」っていう点と点の移動。「自分のテリトリーを広げた」と
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