ただ今公開中の映画 Inconvenient Truthでは、 民主党の前大統領候補だったアル・ゴアが、 地球温暖化について世界中を 講演行脚する様子が描かれている。 科学的なデータとしては 二酸化炭素の上昇とともに 地球の気温が上がっていることは 明白なのに、 その「不都合な真実」を見ようと しない人たち。 アメリカの車の排ガス規制は、 日本やヨーロッパはもちろん、 中国のレベルと比べてさえも緩いという。 真実があるのに、それを見ようとしない。 そのギャップを埋めるために ゴアはがんばっている。 それで思い出したことがあった。 1997年に出版した『脳とクオリア』 の中で、私は反応選択性を徹底的に 批判した。 そして、神経細胞の間の相互関係に 基づく「マッハの原理」でなければ 意識の問題は解けないのだと主張した。 私にとっては、当時も(そして今も) これくらい明白な、論理的に明らかな 「