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ブックマーク / hankinren.hatenadiary.org (2)

  •  三十歳までに、死のうと思っていた - 花房観音  「歌餓鬼抄」

    三十歳までに、死のうとおもっていた。 20代の頃は、30歳になるまでに早く死ななければと思って生きていた。年をとってまで、生きていようとは思わなかった。どうせ何もいいことはないだろうし、何も手にしていなかったし、自分なんて何の価値も無いと思っていた。嫌なことや苦しいことがたくさんあって、毎日死にたい死にたいと思っていた。楽しいことも少しはあったけれども、それは長くは続かないと思っていたし、これから先ものごとが良くなるとは思えなかった。 だけど自殺する勇気も無くて、高い場所の窓から地上を眺めたり、線路の脇にただ立つぐらいしか出来なかった。死ぬ勇気も無い自分は脆弱だと自己嫌悪に陥っていたし、誰か殺してくれないだろうか、一瞬で死ねるような事故に遭遇しないかと、毎日思っていた。 だから、30歳過ぎてからのことなんて、何も考えていなかった。将来なんてものは自分には無いと思っていたし、時折明るい未来の

     三十歳までに、死のうと思っていた - 花房観音  「歌餓鬼抄」
    chanm
    chanm 2007/05/26
    "若さにしか価値を持たない人間は、いつかその価値観に復讐されるような気もする。"う。確かにされてる大人見たことある、、、、がんばる。
  • この胸の痛みも、いつかは - 花房観音  「歌餓鬼抄」

    葉書の整理をしていた。その中に、結婚を知らせる一枚の葉書を見つけた。私は恐々と、その葉書を手にした。そこには平凡な一組の夫婦の写真があった。私は、ずっと、相当永い間、この葉書を正視することが出来なかったのだ。その葉書が来た時に、その二人が結婚することはわかっていたけれども、自分でも思いがけないほどの衝撃を受け目の前が真っ暗になった。 何故衝撃を受けたのか。それは、その夫婦の男の方が好きで、女に嫉妬して、、、、と、いう単純な話とは、ちょっと違う。私は、その女が嫌いだった。憎んでいたと言ってもいい。大嫌いだった。憎んでいることに気付かず、しばらくの間「友達」のフリをしていた時期もあった。 その女は「いい人」で、皆に好かれているように私の目には見えた。いろんなことが、人より「ちょっと駄目」な所も、「ちょっと駄目だけど一生懸命な頑張り屋さん」な所も、「無邪気で純粋」な所も、完璧じゃないからこそ好感

    この胸の痛みも、いつかは - 花房観音  「歌餓鬼抄」
    chanm
    chanm 2007/04/02
    おおーいたなぁそういう娘。そういや今とても幸せそうだ(笑)。浅く幸せな人生。
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