自ら命を絶った人の数が昨年、11年ぶりに増加に転じた。新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が出た春ごろまでは、前年を下回っていた。コロナ禍で何が起きているのか。専門家は「様々な事情で社会から取り残され、思い詰めてしまう人が、今後も増える恐れがある」と警鐘を鳴らす。 【写真】長男を自死で失った女性。自責の念を抱えながら、飲食店の店頭に立ち続けている=2021年2月28日午後4時24分、大阪府内、安井健悟撮影 大阪府で飲食店を営む女性(58)は昨年11月、34歳の長男を自死で失った。長男は空調会社に勤めていた5年前、職場でいじめに遭い、精神的に不安定になって退職した。家族とほとんど会話しなくなり、布団の中で、天井を見上げて過ごす時間が多くなった。 そんな中、コロナ禍に見舞われた。緊急事態宣言に伴う府の休業要請で、月30万円ほどあった店の売り上げはゼロに。夫の年金と貯金を切り崩し、日々をつないだ
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