観光地・奈良で人気の場所が、年間1000万人以上が訪れる奈良公園とその周辺の地域です。 この地域の魅力アップのため、奈良県は国の規制を緩和する「特区」の指定を求めています。 特区指定を求める背景とねらいを、奈良放送局の山口智子記者が解説します。 厳しい法規制整備に遅れ 古都・奈良の中心にある奈良公園や周辺にある寺や神社は国の法律で保護されています。 しかし、保護のための規制にしばられて、迅速に整備できないという課題が出てきています。 春日山の原始林は800種あまりと多くの植物が生息し、世界遺産に指定されています。 しかし、外来の植物の侵入や災害で、年々、荒廃が進んでいるのが実情です。 私が、県の担当者の案内で現地を歩いたときも、観光客も通る遊歩道の脇で、木の根元の土が崩れている場所がありました。 去年6月に、雨などの影響で崩壊したのですが、修復には文化財保護法などがあるため、国の