遅れてきた電子書籍元年の伏兵、楽天の電子書籍サービス「kobo(コボ)」が19日にスタートして約2週間。華々しいデビューの裏でトラブルの報告も相次ぎ、ネット上では不満の声が噴出した。競合他社からは「品ぞろえが乏しい」との指摘も出ている。波乱の幕開けとなった「楽天コボ」をどう評価すればよいのか。三木谷浩史社長のインタビューを交え、検証した。丸善丸の内本店とビックカメラ有楽町店の店頭に自ら足を伸ば
「kobo Touchのアクティベーションができない」――楽天が鳴り物入りで投入した電子書籍サービスに、発売当日から不具合が続出した。担当の執行役員は「申し訳ない」と陳謝。顧客の声を聞きながら、スピーディに改善していきたいという。 楽天子会社のカナダKoboが7月19日に発売した電子書籍端末「kobo Touch」。7980円という挑戦的な価格が話題を呼び、三木谷浩史社長が店頭でトップセールスするなど鳴り物入りで登場したが、発売当日に手に入れたユーザーの一部は、「アクティベーションできない」「電子書籍が正常に表示されない」など不具合に悩んだ。楽天の直販サイトの端末レビュー欄には批判が殺到し、炎上状態になった。 一連の問題はなぜ起きたのか。楽天は、問題にどう対処していくのか。そして、直販サイトのレビューが閲覧できない状態になったのはなぜか――楽天デジタルコンテンツ推進室の本間毅執行役員に真相
一方、ネット通販の主力が日用品や食品である楽天が、自ら端末を投入してまで電子書籍事業を手掛けるのはなぜか。それは、今後スマートフォンやタブレットがネット接続の主戦場となる中で、自前の端末を持つことで楽天のサービスへ誘導したいとの思惑があるからだろう。昨年8月にはパナソニックなどの専用端末向け書籍配信サービスを始めていたにもかかわらず、コボ社買収に打って出た理由はそこにある。 現時点でキンドルの上陸時期や投入端末は明らかになっていない。が、4日に行われた楽天市場の出店者向けイベントで三木谷社長は早くも、カナダなどで販売されている、キンドルファイアの対抗機種「コボボックス」の投入に触れた。販売時期こそ明かさなかったが、同端末に楽天市場専用のアプリケーションを搭載する構想を示した。コボタッチで購入したコンテンツをスマホで閲覧できる対応も予定しており、スマホでもネット通販との連動が考えられる。
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