“南アの奇跡”起こすのは北朝鮮か 【金子達仁】2009年12月11日 W杯への出場を続けることで、その国のステータスは上がっていく。もはや米国を楽な相手と見なす国がいなくなったのも、連続して本大会への出場を果たしているからにほかならない。たとえ、米国の監督が誰であるか、あまり知られていなかったにしても、である。 幸か不幸か、日本も4大会連続で本大会への出場を果たしている。たとえオランダの監督が日本代表監督の顔と名前を知らなかったとしても、それが日本を軽視していることを意味するとは限らない。 興味深いのは、G組である。 ブラジル、コートジボワール、ポルトガルという強豪が揃(そろ)ったこの組において、アジアから出場する北朝鮮は誰がどう見ても完全なアウトサイダーである。3強からすれば、北朝鮮戦は単に勝つだけでなく、得失点差も稼いでおきたい試合になる。 番狂わせが起きるには、格好の図式である。