Jリーグ20周年特別企画 Part.2 1993年のJリーグ創設以来、最大ともいえる事件は、1998年10月29日に起こった。横浜フリューゲルスが横浜マリノスに吸収合併(※)された出来事だ。フリューゲルスのキャプテンを務めていた山口素弘氏(現横浜FC監督)が、当時を振り返ってくれた。 ※横浜フリューゲルスの出資会社のひとつであった佐藤工業が、経営不振のため撤退を表明。もうひとつの出資会社であった全日空は当時経営が振るわず、単独でチームを支える余力がなかった。そのため、横浜マリノスの親会社である日産自動車と協議をした結果、マリノスにフリューゲルスが吸収合併されることになり、横浜フリューゲルスは事実上消滅することになった。 ■ボランチ・山口素弘の基礎を作ったクラブ 横浜フリューゲルス。それは、「ボランチ・山口素弘」の基礎を作ったところであり、プロとしての基盤となった場所。最初は、加茂(周)監督