サッカーJリーグの名門横浜F・マリノスが揺れている。シーズン終了目前の先月末に、元日本代表の松田直樹(33)、山瀬功治(29)、坂田大輔(27)ら8選手と来季の契約を更新しないと発表。不満に思ったサポーターがクラブハウスに押しかける騒ぎに。クラブの旗振り役を務めるのは、日産自動車時代にカルロス・ゴーンCEOの“チルドレン”とも呼ばれた嘉悦朗社長(55)。「企業再生のプロ」が取り組むクラブ改革は、吉と出るのか凶と出るのか。 「事件」が起こったのは11月28日。一部スポーツ紙の報道で「松田解雇」を知ったサポーター約100人が、横浜市西区みなとみらいのクラブハウスを取り囲んで猛抗議。急きょ約50人が入れる会議室で下條佳明チーム統括本部長が説明会を実施したが、怒号や悲鳴が飛び交う中、収束するまでに約6時間がかかった。 サポーターの怒りの矛先が向けられたのは、嘉悦社長以下のフロント陣。長年クラブ