西九州新幹線(武雄温泉-長崎間)は23日で開業1カ月を迎える。雑誌の特集などを通じて地域の魅力が全国に発信され、新型コロナウイルス禍前を上回る人出でにぎわうなど、沿線では一定の開業効果が出ている。影響はライバルにも波及。福岡と長崎を結ぶ高速バスは週末の利用者が増えており“共存共栄”を目指す。 福岡-長崎間を走る高速バス「九州号」は長年、JR九州と競合関係にある。在来線特急を乗り継ぐ形で福岡と長崎を結ぶ西九州新幹線の影響が注目されたが、週末の乗客数は開業前の3割増。新幹線よりも「運賃が安価」で「乗り換えの必要がない」ことも背景にあるとみられている。 ...