ソ連の料理には、素晴らしいレシピがたくさんあったが、いま大人になったソ連時代の子どもたちが顔をしかめて思い出す料理がある。 今なら、ベジタリアンのためのデザートあるいは流行りのアイスとして受け入れられるかもしれないこのアイスも、ソ連時代には、子どもたちをガッカリさせるおやつであった。このアイスクリームが作られるようになったのは1970年代の半ば、トマトの収穫量が非常に高かった時期で、アイスはピュレーとトマトの汁から作られた。当時、もっとも安いアイスの一つで、紙製のカップに入って、笑顔のトマトが描かれた丸い紙で蓋がしてあった。しかしこの紙の蓋がついていないことがあり、子どもたちはイチゴだと思ったものだった。そして最初の一口を食べたときの落胆といったら・・・、それは相当なものだった。 2. ミルク・マカロニ 主にソ連の幼稚園で伝統的に作られていたが、ときに家庭でも作られた。ほとんどの子どもはマ