注文書=検収です、お金を払ってください!:「訴えてやる!」の前に読む IT訴訟 徹底解説(43)(1/3 ページ) オフショア先に発注したプログラムに多数の不具合が見つかった。しかしオフショア側は「金額入りの注文書」を作業完了後に発行したのだから検収完了であり、料金は支払えと言う。国境をまたいだ裁判の行方やいかに――? 連載目次 IT訴訟事例を例にとり、トラブルの予防策と対処法を解説する本連載。前回は、ベンダーはどこまで業務知識を持つべきかを取り上げた。 今回は「オフショア開発」にまつわる裁判を解説しよう。 オフショア開発には危険がたくさん ソフトウェア開発を海外のベンダーに発注する「オフショア開発」には、さまざまなリスクが伴う。 言語の壁があって仕様がうまく伝わらない、日本人なら言わなくてもやってくれる異常系の処理などを「仕様書にないから」と実施しない、開発後に不具合を指摘してもなかなか