僕が人生でいつかは読まなければならない大作の一つとして考えていた本書、スティーブン・ピンカー氏の大作『暴力の人類史』を読破した。 本書で論じられる人間の暴力についての数々の考察。 本当に興味深いものばかりだった。 これを読むと、人類は意識や知能の面でも過去の人類よりも進化している(反暴力という面において)と言えるだろう。 本書を読む前にリチャード・ランガム氏の『善と悪とのパラドクス』を読んだが、その中で大きなテーマであった 人類の自己家畜化 という面も暴力の減少には間違いなく寄与しているということも論じられていた。 一つの本を読み、さらに他の本を読み、それらがこのように組み合わさっていくことによって、僕の頭の中でいろいろと化学変化が実現していくこと経験するのは非常に心地よい。 これが本当に『勉強する』ということなのだろう。 やはり、読書は素晴らしいものである。
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