インターネットがメディア消費のあり方を変えている。これを受けて米ディズニーは、現在のケーブルテレビモデルが破綻した場合の備えに乗り出した。 ディズニーは8月9日、米プロ野球メジャーリーグ(MLB)が創設したストリーミング会社バムテック(BAMTech)への戦略的投資を発表。10億ドル(約1,003億円)を投じて同社の株式の33%を取得し、今後4~7年間で過半数の株を取得するオプションも獲得。新たなスポーツ・ストリーミング事業を構築する計画だ。 バムテックは何百万人もの契約者にMLBの全試合のストリーミングを提供していることで有名だが、同時に有料チャンネルHBOのアップル端末向けストリーミングサービス「HBOナウ(HBO Now)」への技術提供も行っている。ここが重要だ。 ディズニーによる今回の投資は各ケーブルテレビ事業者にとって、ディズニーのメディア資産との関係を当たり前と考えてはならない