帝人の情報システム子会社であり、コミックについては門外漢であったインフォコムが「めちゃコミック(めちゃコミ)」を成功に導けたのはなぜか。本特集の第4回は、めちゃコミの成功要因や今後の課題を分析する。 めちゃコミの運営会社で、インフォコムの100%子会社であるアムタスの最大の強みは、データ分析に基づく広告やマーケティングである。 電子コミックストアに利用者が求めるのは「気になる漫画が読める」こと。めちゃコミが展開するテレビCMでは、人気タレントの有吉弘行氏が「○○(作品名)、XX話無料!」と連呼する。SNSやWebサイトには、作品のコマを紹介するバナー広告や、作品のイラストに「XX話無料!」と添えたバナー広告を大量に掲載。人気の作品が無料で読めることで読者をストアに呼び込んで、継続ユーザーにつなげようとしている。 読者が無料で読む作品については、アムタス側が費用を負担してコンテンツ使用料を出