去る11月20日に東京都江東区の臨海副都心で行われた「お台場旧車天国2016」。ここではかなり希少な存在である、年代物のオールドカーをピックアップしてみた。 終日、人だかりができていたのは、『オートサンダル』。1952年からわずか2年ほど存在していた日本オートサンダル自動車製だ。日本で初めて軽自動車規格の4輪車を製造したメーカーであり、その車がオートサンダルだった。この個体は福岡県の旧車販売業者「セピアコレクション」が保有するもので、ほかの現存車は不明という、超希少車である。 エンジンにはスターターがなく、ボディから露出したキックスターターを蹴(け)り下ろして始動するという原始的な構造。エンジン後方の2枚のプーリーをこすり合わせることで駆動力となる。エンジン始動の実演ではバタバタという排気音ととともに白煙を吐き、見学者の歓声が上がっていた。 日本最初の4輪駆動車である『九五式小型乗用車』、