スーダン・ハルツーム(Khartoum)の競技場で、スーダン・レスリングの対戦に臨むムディリヤ選手(左)と「ムロ」こと在スーダン日本大使館の室達康宏(Yasuhiro Murotatsu)書記官(2013年8月28日撮影)。(c)AFP/ASHRAF SHAZLY 【9月6日 AFP】アフリカ・スーダンの山岳民族ヌバ(Nuba)の数千年に及ぶレスリングの歴史の中で、こんな出来事は一度もなかった──裸足に細身の青いタンクトップといういでたちで、砂で覆われた競技場に軽やかに日本の外交官が登場し、スーダンきっての強者に挑戦したのだ。 在スーダン日本大使館の室達康宏(Yasuhiro Murotatsu)書記官(33)は今年4回、スーダン人レスラーに挑戦し、4回とも負けた。しかし「ムロ」はあきらめない。分裂した国がひとつになるためにレスリングという「貴重な文化」が役立つことを、レスリング外交で示せ