郵便不正事件・村木元局長の裁判は予想通り無罪。判決がどれくらい踏み込んで検察の捜査を批判するか気になるところだが、夕刊に間に合うかどうか。 『世界』の10年7月号、「特集 裁判員制度1年――司法は変わったか」の「足利事件・取調べ録音テープを聴く」(佐藤博史・木谷明・高木光太郎)。 テープによれば菅家さんは92年12月7日には(起訴された事件について)否認していたのに、翌8日には再び自白に転じている。まず佐藤弁護士が録音テープが記録した取り調べ(検察官によるもの)について、「むしろ穏やかな部類に属する」のが「実にショッキング」と問題提起。続いて木谷氏が次のようにコメント。 木谷 確かに、テープを聴くと、一見大変穏やかな、ふつう我々が考えているようなきつい取調べというものではありません。(……)それにしても、取調官は菅家さんの有罪を確信しているものですから、否認をするといろいろなことを言って問