少し前に城内実のblogがヴァンクーヴァー・オリンピックのフィギュア・スケート(金研児vs. 浅田真央)を巡って炎上したという。 プロ城内もアンチ城内もフィギュア・スケートがスポーツだという前提で論じていたように思うが、(少なくとも俺は)それがスポーツなのかアートなのかという疑問はあり、その問題はもう少し真剣に考えられてもいいのではないかと思っている。どちらにせよ、高度な技術と体力が要求されるフィギュア・スケートは、その結果をスケーターが自己責任的に引き受けるものなのだろうが、他方において、振り付けや衣裳のデザインも含めた綜合的なプロデュース能力、さらに言ってしまえば、スケーターが所属する国の文化資本が顕わにされるという側面もあるのではないか*1。また、フィギュアの技の基本がクラシック・バレエにあり、アイス・ダンスの場合は社交ダンスにあるように、文化のその他の分野との連続性・非連続性という