TCP高速化などを図ったLinuxカーネル3.6、リリース:仮想環境でのI/O性能を改善するVFIOも Linuxカーネルの新バージョン、「Linux 3.6」が10月1日にリリースされた。Linus Torvalds氏はこのリリースについて、アーキテクチャやファイルシステムに大幅な変更はないとしながらも、「着実な進歩」だと表現している。 カーネル3.6では、まずネットワーク接続を高速化するため、TCP Small QueuesやTCP Fast Openといった機能が盛り込まれた。TCP Small Queuesは、1つのキューに含まれるパケットの数に上限を設けることでRTTなどを減らし、ひいてはバッファサイズに起因する遅延や輻輳といった問題(Bufferbloat)を解決することを狙ったもの。一方TCP Fast Openは、TCPコネクション確立時のプロセスを最適化することで、Web